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シェルミィ.png

光に背く尾鰭にて
病は毒刺す頃に浮き始め
危うく泡となって消えるより
小さな真珠の粒となるなら

スメショップ「SHELL Be Too LATE」を営む人魚。
魔法使いの世界と、海を介して反対側にある人間界をコスメを通して繋いでいる店の店長で、人間界のコスメも一部取り扱っているとか…?店のカウンター側はプールのように海水が腰まで張ってあり、スタッフの人魚たちは尾鰭を魔法で足(この足は一時的なもので、水に浸かっていないと干からびてしまうそうです)に変えて日々仕事をしている。
ドメールラビエリア代表の人魚であるパフィが引きこもりのため、代表代理を務めている。昔陸に上がるためにパフィと取引をし、声を渡してしまったために喋ることができない。会話をする時は魔法で吹き出しを浮かべたり、音声を出したりする。パフィが作る香水もシェルミィが売っている。
​人を疑わない性格で、あまりに純粋過ぎて悪が屈する。
ファンファンズメアリーエリアのユニコーンに頼まれ人間の姿になれるミストを作ったが、彼女の記憶に深く焼き付いた人物の姿が強く投影されてしまい、もう会うことができない人への執着を他人に押し付けてしまっていることに罪悪感を感じている。



彼女は昔、海で暮らす人魚でした。ところがある日、科学使いの世界の王子様に恋をしました。
王子様ともっとお話をするなら、足を手に入れて陸に上がるしかありません。彼女は海の底に住む香水を作る魔女のところへ行き、
足を手に入れる取引をします。それは、足を得る代わりに彼女の鈴の音のような美しい声を魔女に渡すというものでした。

そして恋が叶わなければ泡となって消えると。
彼女は足を手に入れ王子様と幸せな時を過ごしますが、王子様には既に決められた人がおり、彼女は恋を諦めなければなりませんでした。

泡になる覚悟をし海岸に横たわっていると、海面から取引をしたあの魔女が顔を出しました。
「お前を助けてやる。この短剣で王子の心臓を貫け。そうすれば足は戻り海で生きられる。」
短剣を受け取った彼女は悩みました。しかしいくら考えても、自分が生き延びるより王子様が消えてしまう方が、彼女にとってはひどく辛いものでした。王子様がいつまでも幸せに暮らすなら、自分は泡になっても構わなかったのです。それは愛でした。
魔女が見守る中、彼女は短剣を海岸に突き立て、再び横になりました。そしてそのまま眠ってしまったのです。
熱風で目が覚めると、彼女の足は潮が満ちた海に浸かっていました。いいえ、足ではありません。それは尾鰭でした。
はっと王子様のお城の方を見ると、お城は敵国に攻め入られて燃えていました。敵国の兵は王子様の首を持っていました。
赤々と燃え盛る海岸はヒリヒリと心を痛めますが、溢れる涙を乾かしてはくれませんでした。
見かねた魔女は彼女の眼を塞ぎ、抱きかかえて海の中へと連れ戻しました。
彼女は泣きながら海へと帰っていきました。涙は深く深く海へと溶けていきます。
海の水が塩辛いのはそのせいです。

シェルミィ
SHELMEY
​♀シナン/162cm

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の瓶。
何かを犠牲にして願いを叶える。
シェルミィはこの毒を飲み、声を失う代わりに一度だけ足を得た。
シェルミィのコスメショップに並ぶ毒は、シェルミィがパフィと交渉したため何も失わなくても願いが叶う。
​ただし値段は喋る髑髏の瓶が決めるため、誰も買えたためしがない。

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